幼稚園ってどんなところ
小学校へ入学する前の幼児をお預かりする施設というより教育機関です。
「学校教育法」という法律の中で、幼稚園というものが大学までの学校教育体系の一環として位置づけられています。
 また、教育課程の基準を盛り込んだ「幼稚園教育要領」や、施設や設備の基準を盛り込んだ「幼稚園設置基準」も整備され今日のように幼稚園の数も増加してきたという背景があります。
 幼稚園には、満3歳児(誕生日を過ぎ3歳になったばかりの幼児)・3歳児・4歳児・5歳児の幼児が入園してきます。
 園内での生活や遊び・活動といった自らの行動を通して、今後の学習の基礎や人格の基本を形成していく過程になります。
 一度にというのでなく、徐々に1歩1歩階段を上っていくようにできる環境づくりが幼稚園の役割といえるでしょう。
保育所とのとの違いは
幼稚園が教育機関であるのに対し、保育所はその目的に、保護者の委託を受けて、保育に欠ける乳児又は幼児を保育することとなっており、制度上の大きな違いがあります。
 また、資格としては、保育士(保母資格)が必要となり、幼稚園の保育資格である幼稚園教諭免許とは異なります。
私 立 の 幼 稚 園 は
私立の幼稚園は、その創立者の教育に対する理念に基づいて設立されるため各幼稚園によって教育方針や園行事などは異なってきます。
 逆に、保護者の方々にとっては、画一的でない幼稚園の中から 魅力を感じる幼稚園を選ぶことができるという一面もあります。
そ の 特 長 は  現在教育改革と言われている中、各私立幼稚園はその特色を強くあらわそうと色々な教育内容をもっている園が増えてきました。
 例えば、英語教育・パソコン教室・音楽教室・体操(運動)教室などを行い、子供たちの成長の糧となるべく内容の盛りだくさんの幼稚園もあるようです。
園 長 先 生 って
 幼稚園の中にあって、その教育方針や子どもへの願いを強く持っている柱のような存在だと思ってください。
 色々な活動や取り組みに対して子どもたちにとって何が一番望ましいのかを教員(保育者)に伝え、教員がそれを実行していくことでその幼稚園での保育の実現がかないます。
 また、資格としては、幼稚園教諭免許の1種免許状が必要です。
(但し、下の副園長先生とは異なり 免許のない方が園長先生になってみえる幼稚園もあるようです・・・)
副 園 長 先 生 って
 園長先生の補佐として、子どもたちや教員(保育者)と関わっています。
副園長先生のみえる幼稚園とみえない幼稚園がありますが、それは、資格要件として、正式な副園長資格が 学校でいう教頭先生と同じという解釈に立ちますと 必ず 幼稚園教諭免許の1種免許状が必要になるからです。
まあ、教育する立場からすれば当然ですね。
(但し、自称の場合や園内のみでの呼び名として使う場合は、いいようです・・・もし、副園長先生のみえる園は確認されるといいかもしれません)
参考までに、1種免許者は今渡幼稚園では、2名・大栄幼稚園では1名です。
教 務 主 任 の先生って
 園長先生と教員の橋渡しと言いますか、園の教育方針に沿った保育の実現のための助言者としての存在と、園全体の雰囲気作りのための重要な職務だと思います。
幼稚園教諭と保育士との違いは
 幼稚園の先生(保育者)になるためには 幼稚園教諭の免許状が必要です。
また、園長先生や副園長先生の資格要件でも出ましたが、 この免許には専修(通常大学院卒で取得)や1種(4年制大学卒で取得)・2種(短大卒で取得)と種類があります。
 保育士資格は、保育所の保育者になるための資格で、いわゆる保育者養成校で、幼稚園教諭免許と保育士資格を同時に取得する場合が多いようです。 
事 務 長 さ ん っ て  簡単に言えば、教員でない職員で職員室にいるのが、事務員さんですね。
その主任的な役割が 事務長(所によっては事務主査という名称も使われているようです)になるんですが、幼稚園のようなミニ学校的な所ですと、そんなに何人も(5,6人)事務員さんはいないでしょうから、大病院や大学などとは違うと思います。
色々な幼稚園の比較の仕方は
私立の幼稚園はそれぞれ特色を持っておりますので、見比べていただくのが一番いいと思います。
 但し、色々な特別教室(英語や体操他)を行っている場合は、保育料の他に課外教室として費用がかかる場合がありますので、特別なものを望まれる場合はいいですが、そうでない場合は、日常の園の様子や園の行事(運動会など)をご覧いただき園の雰囲気を見ていただいたほうがいいかもしれません。
大きな意味での 幼稚園についてのご質問
第1章